道教の聖地と地方神

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土屋昌明, ヴァンサン・ゴーサール
Tōhō Shoten, 2016 - Language Arts & Disciplines - 287 pages
本書は、2014年3月に第1回日仏中国宗教研究者会議として東京で開かれた、シンポジウムより報告成果を集めた論文集である。これらの研究報告の特徴としては、山岳という場(空間・トポス)を対象とした宗教思想・信仰の研究であること、現地調査を通して、景観や地理の問題、歴史地理学・人文地理学的な視野を考慮していることが挙げられる。また、道教と民間信仰の相互的な関係性・共存性を考慮し、フランスの東洋学・宗教史研究の成果と手法を参照するとともに、フランス・中国の研究者との討論を通して、日本の道教研究の国際化および海外への成果発信を重視していることも挙げられるであろう。

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